小児歯科
乳歯の虫歯も治療が必要です
乳歯だからといって虫歯になっても問題ないと考えることは、大変危険なことです。乳歯には丈夫な永久歯が生えるための準備をする役割や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、あごの骨の成長や知能の発達、正常な咬み合わせにも影響を及ぼしています。
さらに、虫歯は感染症であるため、虫歯がある状態で抵抗力の弱い新しい永久歯が生えてくると、永久歯が虫歯になるリスクは高まります。
生えたての歯はとてもデリケートです
生えたての永久歯は表層のエナメル質の石灰化が未成熟であり、酸に対して抵抗力が低い状態です。つまり、小学校の6年間は虫歯になりやすいデリケートな時期ということです。
また、永久歯がなかなか生えてこない、乳歯が抜けないなど、この時期のトラブルはつきものです。お子様の歯に異常を感じたら、お早めにご相談ください。
口腔外科医、及び歯科矯正医が相談に乗る場合もございます。
虫歯になりにくい口へ
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態で、虫歯菌はいないと言われています。では、なぜ虫歯になるのでしょうか? 虫歯は感染症です。つまり、お口のスキンシップなどを通して周囲の大人の方からお子様のお口に虫歯菌がうつり、虫歯に感染してしまうのです。では、感染を防ぐためにどうしたらよいのでしょうか?
感染しやすい時期は1歳7ヶ月から2歳7ヶ月、奥歯が生えてから乳歯が生えそろう頃までの1年間です。
お子様と同じ箸やスプーンを共有しない、咬み与えをしない等、お口のスキンシップを控える事が大切です。このことにより、将来成長した時の虫歯の本数を少なくすることができます。
きちんと歯医者さんで定期検診を行っているお母さんの場合、子供の感染率は3歳で4割弱となっています。しかしながら、定期検診に行かず、お口のケアをさぼり気味なお母さんの場合、3歳で6割を超えているのです。
また、成人を過ぎると、新しくできる虫歯の本数はとても少なくなると言われています。お子様への虫歯菌の感染に十分注意しながら、成人まで虫歯のない健康な歯を維持することができた場合、一生、虫虫歯のない健康な歯でいられる可能性が高いということが言えます。
この結果を見ると、お母さんの口内環境=子供の口内環境と言って間違いないくらいです。
虫歯の予防
1.歯磨き指導
子どもが歯磨きを好きになるように丁寧に指導いたします。
歯磨き、ブラッシング指導では、虫歯を防ぐために効果的なブラッシング法を歯科衛生士が丁寧に指導していきます。
2.フッ素塗布
萌出したばかりの乳歯や永久歯は歯質がまだ脆弱なため、歯の表面にフッ素を塗布することにより、唾液中に含まれるミネラルを取り込みやすくすることで再石灰化を促進します。
定期検診時にお子さんに合ったフッ素のタイプを選んで塗布します。
3.シーラント
虫歯になりやすい奥歯の溝の部分にプラスチックや歯科用セメントを流し込み、虫虫歯の予防をする処置です。歯を削らずに行えるため、痛み無く治療できるのが特徴です。
保険内治療となります。
一歳六ヶ月健診時
1歳6ヶ月児は、一人歩きが始まり、意味のある言葉を話すようになるなど発達が激しく、口の中においても乳歯の萌出が進み、咀嚼機能が獲得される大事な時期です。
食生活をはじめ、歯磨きの習慣なども確立に向かう時期なので歯と全身の健康につながる生活習慣を身につけられるよう歯科衛生士がアドバイスいたします。
仕上げ磨き用の歯ブラシのプレゼントもあります。親子で楽しい歯磨きをマスターしましょう!